ANAが3Dプリントを利用した保安検査に引っかからない義足を開発しました。
飛行機を利用する上で欠かせないのが保安検査ですが、新幹線や自動車の移動には無い保安検査が義足を利用している方にとっては煩わしい事の一つでした。
多くの義足は金属部品を利用しているため、保安検査で必ず引っかかり触手検査を余儀なくされるという実態があります。
そんな状態を変える為にANAとJSR、SHCデザインが3社共同開発という事で樹脂製の義足を開発しました。
ANAの義足開発の共同プレスリーリース
ANAから発表された義足開発の共同プレスリリースを見てみましょう。
2016年8月29日
株式会社SHCデザイン
JSR株式会社
全日本空輸株式会社3Dプリント義足を共同開発
全日本空輸株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：篠辺 修、以下：ANA）とJSR株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：小柴 満信、以下：JSR）は、株式会社SHCデザイン（本社：神奈川県茅ヶ崎市、代表：増田 恒夫、以下：SHCデザイン）が製作する『3Dプリント義足』を共同開発し、今後も実用化に向け支援していきます。
世界を見渡せば、開発途上国では紛争や自然災害のほか、偏った食生活からくる糖尿病が原因で下肢を切断し、義足を必要としている患者が推定1700万人（※）と多いものの、現在一般的な金属を用いた義足は単価30～40万円と高価であり、購入できる人はわずかな状況です。
また日本を含む先進国でも、義足に使用されている金属の錆を敬遠して海辺に近寄れなかったり、温泉の浴場内で義足使用がかなわず不便な思いを余儀なくされるなど、義足歩行者の旅行には様々なハードルがあります。空港の保安検査場では、義足の金属部品がセンサーに反応するため、義足歩行者は再度係員による触手検査を受けなければなりません。
SHCデザインは、このような国内外の義足歩行者の方々が抱えるトラブルやストレスを解決するため、2015年、3Dプリント義足という画期的な製品の開発をスタートさせました。JSRが開発した3Dプリンタ用素材FABRIAL®Rシリーズを使用することにより、実用化を目指します。
この義足は以下のような特徴を持ち、2017年の販売を目指しています。
SHCデザインは、フィリピンにおいて従来より安価な義足をより多くの人にお届けできるよう、国際協力機構（JICA）の委託を受け、事業展開のための調査を行っています。日本国内においては旅行の際の心身の負担を軽減し、既存の義足では難しかった体験を可能にする「2本目の義足」としての事業展開を行っていきます。
このSHCデザインのイノベーションに賛同し、ANAは、義足歩行社員による検証と技術的アドバイス・空港における実証実験・空港でのサービス提供検証・SHCデザインの事業展開時の渡航支援等の協力を行うことで、より多くのお客様の快適な空の旅をサポートします。またJSRは、慶應義塾大学SFC研究所ソーシャルファブリケーションラボ（代表・田中浩也教授）と共同開発した3Dプリント用フィラメントFABRIAL®シリーズの提供を通じ、SHCデザインのチャレンジをサポートしていきます。
問い合わせ先
SHCデザイン株式会社 FAX：0467-55-4004
E-mail：info@shc-design.comJSR株式会社 広報部 TEL：03-6218-3517 ANA 広報部 TEL：03-6735-1111 FABRIAL（ファブリアル）®Rシリーズについて
JSRが独自のポリマー技術を活かして開発した3Dプリンタ用フィラメント材料。従来、3Dプリンタ用に使われていた主な素材は強度が低く、加工工程で折れてしまったり、完成した成形品がもろく実用製品化が難しいという課題がありました。今回の義足に使用されるこの新素材は、医療分野も含めた様々な産業で利用実績がある材料をベースに開発され、やわらかくしなやかで、3Dプリンタの用途とデザインの多様性を広げ、実製品の生産を可能にしました。直接肌に触れる素材として、皮膚刺激性テスト（ISO 10993-10準拠）による安全性も確認されています。
（※） WHO（世界保健機関）, 2016, “Global Report On Diabetes”、日本下肢救済・足病学会のWEBページ
（http://www.jlspm.com/goaisatsu.html）より、SHCデザインが推計
プラスチックだけで出来ている義足の為、空港サービス（保安検査）で引っかかる事も無く、毎回の触手検査から解放される事になりそうです。
義手や義足に使われている金属を見極めて（全身スキャンとか？）触手検査無しで済ます事が出来ればベストなんでしょうが、現状ではまだまだ難しかったりするのでしょう。
この義足であれば空港での保安検査以外でも海水浴や温泉なども楽しめて良いですね。
筆者の身近にも義足の方はいて、義足を外したり付けたりって本人は慣れているのでテキパキとこなしていますけど、度々「待たせてごめんね」って言うのでちょっとの時間なのに逆に気を使わせちゃってるなあ〜と思う事も多いです。
こういった製品で「待たせてごめんね」っていう言葉を使う機会が少なくなるかもしれません。
ANA等の航空会社は義足でも車いすでも病気でもどんどん利用すべき
ANAマイルの貯め方というタイトルのブログですのでここではANAの内容を取り上げますが、ANAだけでなく、ほぼ全ての航空会社で様々なサポート体制が整っています。
障がいのある方、歩行が難しい方、耳や言葉でのコミュニケーションが難しい方、医療機器を使用している方等へのサポート体制がありますので、車いすの方も目が見えない方もどんどん飛行機を利用してほしいですね。
自身の周りにも、車いすを使っていたり医療用酸素を利用していたりと、様々な方がいますが、身体がつらくなるという理由であまり旅行に行かない場合もありますが、それ以上に誰かの手を借りる事に遠慮して行きたがらない場合が多いです。
でも、よく考えてみてください。
久しぶりに海外に行く為に空港に行ったら昔と場所等が変わっていて、目的地が分からず人（空港職員や警備の方）に聞いたり、2次元バーコードの利用方法が分からなくて職員の方にサポートしてもらったり、よく見かける光景ですよね。
障害のある方や病気の方だけがサポートしてもらっているわけじゃありません。
当ブログでおすすめしているANAマイルを大量に貯める方法では障害や病気の有無は殆ど関係ありません。
多くの方が実践できる手法なので、ANAマイルを貯めるのを楽しみつつ、気軽に飛行機を利用して旅が出来ると良いなとANAのプレスリーリースを見て思いました。
まとめ
ANAが保安検査に引っかからない樹脂製の義足を開発しました。
発売は2017年予定とまだ少し先ですが、義足の方が飛行機を利用する際に必ず保安検査で触手検査されなければならない状況がこれで変わる可能性があります。
義足の方も、車いすの方も、医療器具等を利用している方も、空港内や航空会社は様々なサポート体制をとっていますのでマイレージを貯めて飛行機を利用してみてはいかがでしょうか。
マイルを貯めている方はこんな記事も読んでいます
マイルの貯め方について分からな事があるときはマイルの貯め方や使い方の記事をまとめた目次・インデックス記事をご覧ください。
マイルの貯め方と使い方 ANAマイルの価値と交換方法まとめ
ANAのマイルを簡単に、そして大量に取得する為にやるべき事を３つのステップにまとめた最重要記事です。
これを読んで実践すれば年間で２０万マイル以上を獲得する事も可能な方法です
これだけやればANAマイルが劇的に貯まる！！ANAマイルを貯める方法
大量マイル獲得にはポイントサイト ハピタスの利用が必須です。
まだハピタスへの登録をされていない方はこの記事を参考に登録してください。
ANAマイル獲得への第一歩 ポイントサイト ハピタスの活用法まとめ
同僚や家族と外食する時、ポイントタウン＋クレジットカード払いで二重でマイルを貯める事が可能です。
外食が多い方や仕事柄感じを引き受ける事が多い方などにおすすめのマイル獲得方法です。
外食モニターはANAマイル獲得に欠かせない必須アイテム
