ANAは右肩上がり JALも右肩上がり?

平成27年度の国際線旅客数でANAが初めてJALを追い抜きましたね。

定期便に参入してから30年で初めての事です。

ANAがJALを追い抜いた、という事はANAは右肩上がり、JALは右肩下がりだと思う方が多いと思いますが、実際はどうなのか?

答えは

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ANAもJALも右肩上がり

ANAが右肩上がりなのは誰でも想像がつくとは思いますが、実はJALも右肩上がりなんですね。

これは、経営破綻で急激に落ちた利用者数が戻ってきている事の現れだと思います。

JALの場合は、経営破綻によって国内の不採算路線を切る事が出来たり、莫大な資金が投入された事もあって急激とまでは行きませんが、ここ数年は順調に旅客数を延ばしています。

また、ANAは実際に運賃を支払った利用客の輸送量を示す「有償旅客キロ」(旅客数×飛行距離)でもJALを初めて上回りました。

これはスターアライアンス加盟によるサービスの向上や、利便性の向上が少しずつ蓄積されてきた結果では無いでしょうか。

我々日本人に取っては、JALとANAの両方が好調なのは良い事ですが、拡大路線を突き進むANAと質の向上に進むJAL、この先の両社はどうなっていくのでしょうか。

JALも2017年以降は拡大路線に移行するのか

なぜANAがここまで拡大路線の経営方針を選び、JALが拡大路線に進まないのでしょうか?

これは2016年までJALは国の監視下におかれている為、好き勝手に路線を増やしたりできないんですね。

このJALが身動き取れない状態の間に一気に拡大を図っているのがANAです。

JALが持っていない路線に新規就航したり、大型旅客機を導入したり、新規顧客の拡大と囲い込みをはかっている状態です。

一方のJALは平成28年度までは国からの制限がかかっているため、すぐにはANAに追従することが難しいです。

ですが、平成29年度からはJALもANAに対する対抗策を取る事も考えられます。

同じ様に拡大路線に経営の舵を切るのかどうか見物です。

ANAはJALと競合していない

一方で、ANAの路線を見てみるとJALの牙城を崩すのではなく、全く違う路線で顧客数を延ばす方向性が見て取れます。

例えば、新規路線のほとんどが日本初の路線なのです。

つまり、JALと直接戦うのではなく、JALが拾えていなかったニーズをANAが汲み取っている構造です。

また、マレーシア路線等はJALが日本人向けの時間帯を抑えている事に対して、ANAは外国の方がハブ空港(乗り継ぎ点)として日本を利用するニーズを汲み取った時間帯を抑えています。

JALが日本人向けに物事を決めているのに対して、ANAは羽田をハブ空港として利用する外国人向けに少しずつシフトしている様にみえます。

その為、競合であるはずの2社が同時に右肩上がりという構図になっているのです。

ANAの特典航空券は取りづらくなる可能性がある

ここまでぐだぐだとANAとJALの事について書いてきて、マイルと何が関係あるの?と思われているかもしれません。

マイルを使って旅をする上でマイレージ制度や各社の変化を事前に察知する事も重要なので、両社の状況を少しだけ考察してみました。

ここからマイルと関連してきます!

ANAが外国の方向けにシフトし続けて行くと、特典航空券が取りにくくなる事も可能性としては出てきます。

マイルを貯めている方のほとんどが特典航空券を目的としているのは明らかです。

現時点では日本人に大人気のハワイ路線が非常に取りづらい状況ですが、今後はその他の路線でも取りにくくなるかもしれません。

ANAが使いやすくなる=日本人以外にも人気が出る という事です。

せっかくANAのマイルを貯め始めたのに・・・という方もいらっしゃると思いますが、そこまで心配する必要は実はありません。

マイルに関する条件や、特典航空券の利用条件は過去に何度も変更が加えられてきました。

中には庶民に厳しい内容(必要マイル数の大幅アップ等)もありましたが、年間で20万マイル貯める事が出来る方法を実践していれば、ほぼ今まで通りの使い方が出来ると思います。

それだけ、年間で20万マイルというのは大きな数値です。

まだANAのマイルを貯め始めていないかたは、マイルを貯めてみませんか?

マイルを使って航空券を取得したり、良いクラスにグレードアップしたり、使い方・楽しみ方は色々あります。

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