ANAはXPRIZE財団と提携し、XPRIZEオフィシャルエアラインとなる事が発表されました。
XPRIZE財団と日本企業がパートナー契約を結ぶのは初めての事で、ANAもこの提携を通じて多くのメリットを享受し革新とチャレンジする姿勢を前面に出すことが求められていくでしょう。
XPRIZE財団とは
そもそもXPRIZE財団とは何か、簡単に説明しましょう。
XPRIZE財団とは、1995年にピーター・デイアマンデスさんが創設した非営利団体で、高額な賞金を設定したコンペを通してイノベーションと新しいソリューションを早期に実現する事を目的に活動しています。
創設者のピーター・デイアマンデスさんは2014年に世界の偉大なリーダー50人にも選ばれており、世界的に有名な方です。
拠点はアメリカ西海岸で、多くの財界人や起業家もXPRIZE財団を支援しています。
日本企業でXPRIZE財団とパートナーシップ契約を締結したのは今回のANAが初めてで、今後は相互に顧客情報等の共有がされるものと思われます。
ANA イノベーションコンペに採用が決定
今回の提携はANAがXPRIZE財団が行っているイノベーションとチャレンジに賛同したことから始まりましたが、これに先立ちANAは次期国際賞金コンペのテーマにメンバーを派遣、ANAが提案したテーマが採用される事が決定している。
XPRIZEが主催する次期国際賞金コンペのテーマは「ANA AVATAR PRIZE」となります。
<以下引用>
「ANA AVATAR X PRIZE」は、時間、距離、文化、年齢、身体能力など様々な制限に関わらず「移動」できる技術を通し、例えば医師や教員が不足している地域や、人間が立ち入れない災害現場でのアバター活用を通じて社会的な課題解決への貢献を目指すもの。
VR、ロボティクス、センサーなど、最先端テクノロジーを用いて、異なる複数の場所に、あたかも自分が存在し、物理的に物を動かしたり触ったりできるテクノロジーの実現を目指している。
<引用ここまで>
XPRIZE財団との提携でANAに求められるもの
XPRIZE財団は世界的なイノベーションや新しいソリューションを早期に実現する事を目的とした団体ですので、ここと提携するという事はANAにも同じ事が求められるということでもあります。
ANAにとってイノベーションとは何か。
インスピレーションとアイデア、最新技術、全てを組みあわせた新しいソリューションを提案する企業にならないといけません。
アメリカではXPRIZE財団の考え方や目指しているものが生み出す成果を高く評価する傾向があるため、ANAがアメリカ企業にアプローチする良い機会にもなるでしょう。
ANAは国際線の拡大路線に突き進んでいるでしょうから、XPRIZE財団との提携も国際線二対しての成果を見越したものである事は間違いないでしょう。
ANAが革新的な企業・おもしろい企業になる為にXPRIZE財団との提携を生かす必要があります。
関連サイト
ANA ニュースリリース>>https://www.ana.co.jp/group/pr/201610/20161004-2.html
XPRIZE財団>>http://www.xprize.org.
ANA AVATAR PRIZE>>https://www.xprize.org
このところ、国内報道機関にトラブル関連の記事を多く書かれてしまっているANAですが、ピックアップされる企業とそうでない企業がいるのも事実であり、ANAが注目に値する企業である事の裏返しでもあります。
今回の提携がここ最近のトラブルや今後の不安を解消する一歩となると良いのですが・・・