ANAが独自のクラウドファンディング用サイト(サービス)をスタートさせました。
WonderFLYと名付けられたこのクラウドファンディングはどういったサービスなのか?このサービスを通してANAはどういった未来を作ろうとしているのか、ANAマイレージクラブとの関連性があるのか等を考察しながらANAのクラウドファンディングについて見ていきましょう。
ANA独自のクラウドファンディング「WonderFLY」とは
WonderFLYはANAガ独自に用意したクラウドファンディング用のプラットフォームの名称です。
アメリカ等ではクラウドファンディングが以前から盛んで良くニュースになっていますが、日本国内ではここ数年でようやく国内クラウドファンディングサイトが出てきたばかりという状況な為、ANAは既存のクラウドファンディングプラットフォームに乗っかるのではなく、独自に開発を行ったのではないでしょうか。
また、通常のクラウドファンディングと一つ大きく異なる点があります。
それは、ANAの用意したプラットフォームではクラウドファンディングとAWARDを組み合わせたサーボスを行っている点です。
製品やサービスを作成したり、実現させる為にお金を集めるクラウドファンディングですが、そこにコンペ形式のような形を取り入れ、AWARD化させています。
つまり、通常のクラウドファンディングの流れと、AWARDからクラウドファンディングに進む流れの二つが用意されているという事です。
まずは通常のクラウドファンディングから見ていきます。
ANAのクラウドファンディング
国内のクラウドファンディングでそこそこ有名なところと言えば、「Makuake マクアケ」等でしょうか。
仕組みとしてはANAのWonderFLYも同じです。
作成したプロトタイプや考案したサービスをクラウドファンディングへ掲載し、出資者を募ります。
資金が獲得できれば製品化や事業化されるという流れです。
MakuakeとANAのWonderFLYの大きな違いは、事業化されたものや製品化された物がANAのネットワークやANAショップ等へ流通させられるという点です。
ANAの機内販売や各空港での販売、WEBサイトでの販売等が出来る可能性があります。
当然、全ての製品がANAショップで売られるわけでは無いでしょうが、ANAのブランドに貢献できるような製品・サービスであればANAショップで販売する事も十分に可能なようです。
他のクラウドファンディングではこういった大きな企業の販路を使えるというサービスは無いため、ANAの販路を利用したいと言う考えであれば、資金の集まりやすいクラウドファンディングだけでなく、出来たばかりのANAクラウドファンディングも視野に入れてみると良いでしょう。
ANA CREATIVE AWAD
ANAのクラウドファンディングには通常の流れの他に、AWARD形式で参加する方法が用意されています。
ANAから与えられるテーマに対して、アイデアをエントリーさせます。
審査・結果発表というAWARDの流れの後に、プロトタイプを作成しこれをクラウドファンディングに掲載させます。
その後は通常のクラウドファンディングと同じ流れで製品化等を目指し、最終的にはANAショップ等での販売が目標になるコンペ&クラウドファンディングといったサービスになっています。
第一回目のテーマは「旅の常識を覆すモノ」
今回のテーマを見てもわかる通り、ANAは航空会社ですから、旅行や飛行機関連のテーマでAWARDは開催されていくというのが想定されます。
旅の前や機内、旅先で使えるアイテムやサービス等のアイデアをエントリーさせて、ANA1社だけでは出てこないようなアイテムを世に送り出そうというのがわかります。
一方で、プラットフォームはANAですが、サービスやモノはANA専用ではありません、どの移動手段でも使えるようなものでも構わないでしょう。
アイデアに自身のある方はぜひANA CREATIVE AWARDにエントリーし、クラウドファンディングで資金を集めてANAショップでの販売を目指してみてはいかがでしょうか。
第一回目のエントリーは10/3に始まったばかりです、まだまだ時間はありますのでANAで旅を良くされる方は「自分があったら良いなと思うものやサービス」をエントリーしてみてください。
AWARDの賞金は最大で100万円(優秀賞90万・特別賞10万)です。
ANAマイレージクラブとの関連性
ANAマイルを貯めて旅行に行っている身からすると、今回のクラウドファンディングがANAマイレージクラブと何か関連性があるかどうかが気になるところです。
残念ながらクラウドファンディングとAWARDともに直接的な関連性は無いようです。
クラウドファンディングに成功し、ANAショップで売られるようになると多少は関連性が出てきますが、現時点ではマイルを貯める為のルート等には関係しなさそうです。
ANAショップで販売される場合、恐らく販売手数料をANA側に支払う必要が出てくると思いますが、手数料をマイレージで払い、販売金額から現金を多く手に入れるなんて事が出来ると、ANAマイレージの使い方が増えるのですが、現時点ではそれもなさそうです。
ただし、今後このANA独自クラウドファンディングがどう成長していくかで、マイレージとの絡みも出てくると思います、引き続き情報だけは収集しておいた方が良さそうなサービスです。
ANA クラウドファンディング WonderFLYはこちら>>https://wonderfly.jp
ANA CREATIVE AWARDはこちらから>>https://wonderfly.jp/contests/1/post_idea/terms