シンガポール航空・サハラ航空・エミレーツ航空・エティハド航空、カンタス航空・ヴァージン アトランティック航空・エア アジア、共通点はなんだか分かりますか?
それは・・・
F1を活用した航空会社たち
冒頭にあげた航空会社達、実はここ7〜8年でF1(フォーミュラー1)にスポンサードしたり、F1チームを所有したりするなどして、F1をマーケティング プラットフォームとして活用した航空会社なのです。
日本ではF1というと、ただの自動車レースというイメージをお持ちの方も多いでしょう。
20年程前にはアイルトン・セナというドライバーがとても人気で、日本でもF1の認知度や人気が高かったです。
そんなF1にこぞって参入しているのが、F1のプラットフォーム活用方法に気がついた航空会社達です。
残念な事に、日本の航空会社はまだ参戦していません。
ヨーロッパでの認知度を上げたり、ブランド力向上を考えるのであればF1は有効なマーケティングプラットフォームです。
例えば、ANAは日本国内でメルセデス・ベンス日本法人と提携していますが、ドイツ本社のメルセデスと提携する交渉等がF1を利用すれば出来るはずです。
JALも世界中の航空網を利用してF1チームの機材輸送等で参入しするなど、アイデアはいくらでも考えられると思います。
エミレーツ航空はF1のグローバルパートナー
エミレーツ航空はF1の各チームと契約するのではなく、F1の商業面を仕切っているFOMと契約しました。
ほぼ全てのレース会場にエミレーツ航空の広告が掲載され、世界中に配信されます。
また、恐らくFOM関係者やFIA関係者の移動・VIPの方の移動にもエミレーツ航空が利用されているはずです。
F1が自動車レースだから、コース脇やマシンにスポンサー企業のロゴが掲載される広告効果だけを考えがちですが、実際はロゴ掲載による広告効果よりもレース舞台裏での企業トップ同士のビジネス契約交渉の方が目的でしょう。
FOMと契約した事で、各レース会場に訪れるスポンサー企業との提携や買収・新規販路開拓等のビジネスをすることが出来ます。
なぜANAやJALは参入しないのか
正直、世界における日本の影響力や競争力はもはや無いと言っていいレベルまで落ちていると思います。
ANAやJALにはもっとビジネスシーンとして様々な場を捉えてもらいたいですね。
フィギュアスケート選手のスポンサーになるのが悪い事ではありませんが、ビジネスやマーケティングのプラットフォームとしてはサッカーやF1とは規模が違いすぎます。
どちらかというと内向き・日本人向けのスポンサードといった印象を受けました。
ヨーロッパのような貴族文化・階級社会でブランド力を向上させるには単純に快適なシートや高級なアルコールを用意しているだけではダメなんです。
「上位階級の人達が利用する航空会社」という認識をANAやJALに対して持ってもらう必要があります。
そういった部分をF1等のプラットフォームを利用すれば出来るのになあと思います。
以前紹介した ANA DESIGN のキャリーケースも、日本人向けであり、ヨーロッパで言えば労働階級向けの価格帯ですよね。
いくらイタリアの老舗革メーカーをと手を組んだりしても、ANAのブランド力は日本国内でしか上がりません。
ANAやJALならもっと上を目指せるし、上流階級の方達に売り込んで行ってほしいですね。
両社にはそれだけのポテンシャルはあると思うので、見るべき方向と物事の見方を少し変えて頑張ってほしいと思います。
スターアライアンス等の航空会社内だけでの提携にとらわれず、もっと様々な業界や地域とビジネスで切ると思いますよ。
注)今回の記事は、「日本最高!」「日本万歳!」という考えの方を否定するものではありません。
F1大好きの穿った見方の一つですので日本卑下とは受け取らないで頂けると有り難いです。
F1プラットフォームに日本企業の進出を求む!!
元F1ドライバーのタキ井上さんが書かれた本「リアルな裏F1」を読むとF1というものがどう行った形で出来上がっているのかわかるのではないでしょうか。
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