ソラチカカード申請時にANAマイレージクラブへ入会する方が注意する事

当ブログや他の陸マイラーブログを読んで、マイルを貯めて久しぶりに海外旅行に行ってみようか、初めてパスポートをとって海外に行ってみよう等と思いこれからソラチカカードの申請をする方、ANAのマイレージクラブに未入会でもソラチカカードの申請と同時にANAマイレージクラブに入会となりますので手間が省けていいのですが、注意すべき点もあります。

既にANAマイレージクラブへ入会済みの方はマイルの統合が行われ、新しいお客様番号に変わるだけなのでこれからご紹介する事案に付いては心配する必要はありません。

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ANAマイレージクラブ未入会者のソラチカカード申請時の名前はパスポート名と同じにしましょう

ソラチカカードの申請はJCBのサイト内で行いますが、入力項目の中に「ローマ字名」という項目があります。

ANAマイレージクラブに新規入会する方はここの入力内容には注意が必要です。

ソラチカ&ANAマイレージクラブ入会申請

ANAマイレージクラブ未入会の方は、一番上のお客様番号は空欄で2つめ「ポイントコース選択」の項目から入力する事になります。

そして氏名に続きますが、通常国内で利用するクレジットカードのローマ字表記はヘボン式以外でも好きな表記で発行する事が可能です。

例えば、伊藤 丈太郎 さんという方の場合、

ITO JYOTARO

としても良いですし、

ITOU JYOUTAROU

でもどちらでも発行できますし、利用する際にもとくにここの表記が問題になる事はありません。

ですがソラチカカードはANAとJCB、東京メトロの3社共同発行のカードです。

つまり航空会社発行のカードとなっています。

航空会社発行のクレジットカードのローマ字表記はパスポートと合わせるように注意書きがあります。

ANAも同様で、ソラチカカード以外でANAカードを発行したりANAマイレージクラブカードを発行する際、入力する氏名のローマ字表記は必ずパスポート名(通常はヘボン式の表示)と同じにするよう注意が促されています。

もちろん、パスポートをヘボン式以外で取得している方は、その表記でカードを発行するので構いません。パスポートを既に所持している方はパスポートの表示名と同じに、これからパスポートを発行するような方はヘボン式でカードの発行とパスポートの発行をしましょう。

なぜこんな事が必要なのでしょうか、それは、旅券、クレジットカード、パスポート、マイレージクラブへのマイル付与、海外では一文字でも違うと同じ人物と見なしてもらえません。

日本語の音の表現の違い等他国の人は理解できませんので、全てのローマ字表記をパスポートに合わせないと同一人物だという事が証明できないことになります。

なので、ソラチカカード申請の画面にはパスポート表記と合わせるような案内は表示されていませんが、ソラチカカード申請の際もローマ字を基本的にはパスポート名に合わせ、これからパスポートをとる方はどちらもヘボン式で申請するのが良いです。

パスポート名と違う表記でソラチカカードを作るとどうなるか

では、パスポートと異なるローマ字表記でソラチカカードを申請・発行してしまった方はどうなってしまうのでしょうか?

日本国内でクレジットカードを利用する際にも、ANA国内線を利用する際にも一切問題はありません。

旅券の発行もマイルの付与も一切問題なく行われます。

問題となるのは海外での利用時だけです。

ソラチカカードで決済等をしなくても、ソラチカカード発行時にANAマイレージクラブカードのローマ字表記が確定してしまっていますので、旅券の発行にはソラチカカードのローマ字表記が使われてしまいます。

そうなると、パスポートと旅券とで表示が異なり、海外では同一人物と見なされなくなる為、最悪の場合、搭乗日当日、飛行機に乗れないという自体になります。

また、数日前に発覚した場合も、旅券の取り直し(キャンセル)となり、キェンセル待ち等が発生しているような場合、同じ飛行機の航空券が取れない場合があります。

宿泊先のホテル等でチェックイン時にデポジットをクレジットカードで払う場合等もパスポート名と異なるとトラブルになりやすいです。

旅行代理店等に出向いてツアーの申込等をする際、店舗によってはパスポートのコピーを請求する場合もあります。

これはパスポートの表記と申込用紙に記入してもらった表示に間違いが無いか確認し、当日のトラブルを回避する為です。

ですが最近は全てネットで済ます事も多い為、ANAマイレージクラブ入会の時に正しい表記にしておくのが一番良い方法です。

日本では結婚した場合に(多くは女性が)姓を変更します、その為パスポートと表示が違うのが性だけであればマイレージクラブのwebサイトから変更が可能になっています。

また、クレジットカードの再発行も性だけであればネット上で手続きできる場合が殆どです。

一番面倒なのは、名の方がパスポート名と違う場合です。

これはオペレータの方と直接話をし、場合によっては書面・パスポートのコピーの提出等が必要になります。

パスポート名と合わせる為にソラチカカード再発行

ソラチカカードの場合、パスポート名と異なるのが性だけの場合は、ANAマイレージクラブのwebサイトとJCBのwebサイト(My JCB)の2カ所で変更でき、その場で完了できます。

もちろん電話でもやってもらえますが、ネットの方がお互いに間違いが無く良いと思います。

名前の方を変える場合、少し面倒ですが、ANAマイレージクラブカードのお問い合わせ窓口に電話をし、オペレータに事情を説明し個人情報の確認とローマ字表記の説明を行います。

ANA側の方は数時間で表示が変更されますので、マイレージクラブのwebサイトにアクセスしてパスポート表記と同じになっているか確認しましょう。

ソラチカカードはANAとJCB、そして東京メトロが共同で発行しているクレジットカードなので、ANA側からJCBと東京メトロに変更した情報が共有されます。

つまりシステム上ではこの時点で全ての表記が新しいものに変わっています。

ですが、手元にあるカードの表記は自動では変わりませんのでカードの再発行が必要になり、これは利用者からJCBへ別途依頼する必要があります。

JCBも同様に電話オペレータに事情を説明し、個人情報の確認とローマ字表記の説明を行い再発行となります。

ただし、ソラチカカードはPASMO機能が付いたクレジットカードの為、新しく届いたカードはそのままでは使えない状態になっています。

古い(間違ったローマ字表記の)カードから新しい(正しいローマ字表記の)カードへPASMO機能の移し替えが必要になります。

PASMO取り扱い事業所や駅で移し替えをした後に古いカードを破棄する事になります。

移し替えをする前に破棄してしまわないよう注意してください。

PASMOの移し替えは駅員に依頼するよう書面で書かれていますが、自動券売機で出来ますのでやり方がわかる方は直接券売機に直行してしまいましょう。

パスポートと異なる表記でソラチカカードを発行してしまった方は念のため、新しいカードが届くまでは古いカードで決済するのは止めておいた方が良いです、特に海外旅行等の決済は正しい表記のカードで行った方が後々現地でトラブルになる可能性がぐっと減ります。

ソラチカカードの場合、紛失等ではなく表記変更だけであれば再発行手数料はかかりませんので費用面で負担がかかるという事はありません。

ソラチカカード以外の表記も変えるべきか

ここまで読んで頂いた方の中には、何枚も持っているクレジットカードの全てがパスポートと異なるという方もいるのではないでしょうか。

日本国内でキャッシュカードやクレジットカードを作る際にパスポート名と合わせないといけないという場合は少なく、ローマ字表記は自由に申請できるので致し方ないと思います。

それに、いくらヘボン式が標準だと言われても、太郎さんがタロと書かれているのは嫌だという方も多くいらっしゃいます。

既に複数毎のカードを所持されている方は、パスポート表記と合わせるカードと今まで通りのカードの2種類所持でも問題ありません。

冒頭にも書いた通り、日本国内で利用する際には全く問題ないので、海外に行く際に持っていくカードや航空会社関連のカードだけをパスポート名と合わせておけば良いと思います。

もしくは、電話で次回発行時に変えてもらうようにしておけば、カード破棄等の手間がよけいにかかる事無く、数年後に全てのクレジットカードをパスポート名と同じにすることが出来ます。

電話オペレーターの方には、社内のデータだけ変更しておいてもらい、カード更新時に新しい表記になれば良いと伝えれば対応してくれる場合が殆どです。

日本国内で5〜6枚のクレジットカードを持っていたとしても、海外旅行等に行く際は持っていくカードをパスポート表示のカードに絞ってしまえば良いので、現地で問題になる事もないでしょう。

まとめ

ソラチカカード申請の時点でローマ字表記の入力をパスポートと合わせるような注意書きはありませんが、パスポート表記を同じローマ字表記で申請しましょう。

海外での利用やANAマイレージクラブの利用、旅券の発券時にトラブルとなり、最悪の場合は飛行機に搭乗できません。

海外で利用するクレジットカードと航空会社関連のカードはパスポート表記を合わせたものに変更・再発行しておきましょう。

ソラチカカードは2カ所電話をしないと再発行が完了しませんが、手数料はかかりませんので気がついた時点で早急にサポートデスクに電話しましょう。

<まめ知識>

ANAには確認した事が無いのでわかりませんが、JALの場合、国内線と国際線とでローマ字表記を分けてマイレージバンクに登録する事が出来ます。

例えば、国内線の場合はITOU JYOUTAROUと表記し、国際線の場合はITO JYOTAROとなります。

こうする事で、国内では自分が普段使っているローマ字表記で、海外だけパスポート表記と同じになり、マイルの付与等も問題なく行われるそうです。

こちらはJALマイレージバンクのサポートデスクに国内外で表記を変えたいと依頼すれば対応してもらえるそうですが、JALでやっているのでANAでもやって貰えるのかもしれません。

ソラチカカードの参考記事

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